はてなキーワード: Excelとは
復帰のタイミングで別店舗に異動になり、そこのお局に目を付けられ初日から細かいことで怒られまくりこちらが委縮、それを感じ取ったお局が余計イラつく、という無限ループに突入して出勤が憂鬱となり絶対に転職することを決意。
あと我が家は夫が土日祝、私が火水休みなので子が小さいうちは土日に両親揃ってる方がいいかな、と育休中に薄っすら考えていたのもあり。
お茶出し・電話受けは女が、という代表の意向。あと毎朝無給で掃除の時間がある。
私が入社時はマニュアルもなかったから私が作った、でも研修は今もない。
入社してすぐ数年で離職する人が多いことを知ってやばい会社なのかと絶望した。しばらく働いてやっぱりやばい会社だなぁと思うことがたくさんあった。
時短する前の手取りは18万くらい。復帰してからまだ給料もらってないけど毎日1時間の時短勤務中なのでさらに減るのは確実。
でも、とにかく仕事量が少ない。一日数時間仕事したらあとはやることがない。これだけが今の会社に残っている理由。
今回が転職6回目だけど毎回業種は違う。本屋、パチ屋、コールセンター、コンサル、不動産。
今回も業種にはこだわってない。でも事務か営業事務くらいしかできないかな。
現職は人事・総務・会計・接客・図面の作成・物件情報の入力・マニュアル作成など、営業以外のことを幅広く対応。
Excel、Word、スプレッドシートは問題なく使えて、Excelは簡単な関数くらいならできる。Illustratorも多少使える。
以前の会社では新人教育とかチームリーダーも経験したことがある。
自分がリモートワークした経験はないけど、リモートしてる人が多い会社にいたことがあるからチャットで連携とりつつ一人で仕事するのは得意。
報連相はまめな方だと思う。
今は“昨日までOKとされていたことが代表の気分で今日からNGになる”、みたいな会社だから環境の変化にも対応できるしすぐ順応する。
ただ、仕事として色んなことやってきたけど全部広く浅くだから、専門的になにかをしっかり学んだことはないし資格もない。履歴書に書けるのは車の免許だけ。
・フルリモート
保育園の送迎が楽になるように。
月数回の出社は許容範囲だが、そうなるとやはり17時30分までには自宅の最寄り駅に着いていたい。
保育園の送迎のため。18時過ぎると延長保育でお金がかかるのでこの時間には上がりたい。夫は職場が遠いので18時までのお迎えは不可。
・土日休み
これはできたら。フルフレ・中抜けのどちらかが可能なら土日休みじゃなくてもいいし、それなら8時間働ける。
・正社員じゃなくてもいい
というか正社員ははなから諦めている。バイトでもパートでも契約社員でも週5働ければ雇用形態は問わない。ただし業務委託と派遣はなし。
wantedlyでフルリモ案件探して企業のサイトから採用ページから応募もしたけど結構面倒だったからやっぱり求人サイトが楽でいい。
現在31社に応募、22社書類選考で不採用、1社1次面接で不採用、5社選考辞退、3社書類選考中。
選考辞退の理由は条件合わず。これは募集要項をちゃんと読んでいなかった自分のせい。
とにかく希望に合う会社にひたすら応募してる。志望動機なんて条件がいい以外にないから、AIに作らせているけど。
実は書類選考中に本命があるから通るといいな。事業内容も興味あって、ここは唯一志望動機が自分で作れた。そして希望にもぴったり当てはまってる。
せめて面接まで進ませてくれたらいいなぁ。
東京一工を卒業したのに30歳で毎日9時から22時まで働いて年収たったの700万ぽっち。
大学での成績は良い方だったし、就活で書類審査で落とされたことは一度も無いけど、コミュ障すぎて面接でいつも落とされて、最終的に文系未経験歓迎なSES企業にたどり着いた。
この会社は、顧客から高いIT技能や深いドメイン知識を全く期待されていない単純労働提供系SES企業。なので、新卒2年目には技術面で会社のトップになれてしまったし、5年目で社長を除く社員の中で給料が一番高くなってしまった。
最近は顧客(元請SIer)から自分を名指しされて、結構難しめのプロジェクトに弊社から4人のチームで参画している。
正直言って自分以外のメンバーが全く使い物にならない。そもそも今まで弊社が請けてきた仕事とレベルが違いすぎる。単純労働しかしたことないし、それ以外をしたいとも思ってない、最初から士気が低い社員ばかり雇ってきたSES企業には無理なプロジェクトだ。
使い物にならない人間を3人も参画させていることに、当初は顧客から叱られるんじゃないかとビクビクしていたが、実は顧客は最初からそれで構わないとのこと。
俺が4人分の金額にみあう働きをしさえすれば、顧客としてはそれでOKらしい。
自分以外のメンバーはみんな定時で帰してる。残業させてもやれることないし、スキルアップみたいなことにも興味のない人たちなので。
その分、自分が働いている。要件すり合わせ、データモデリング、打ち合わせ、業務フロー改善案作成、打ち合わせ、システム化方針たたき台作成、打ち合わせ、外部システム連携先と打ち合わせ、打ち合わせ、アーキテクチャ設計、打ち合わせ、UI、打ち合わせ、DB、運用設計、打ち合わせ、テスト方針策定、打ち合わせ、テスト設計、インフラ・CICD整備、アプリ実装、テストシナリオ作成、テスト結果レビュー、テストテストテストテスト、、、
やってることはたぶんそれなりのSES企業だったら普通にやれることばかりなんだけど、弊社だとやれる人間が自分以外にいない。みんなExcelスクショペタペタみたいな単純労働ばかり経験させられてきたので。
書類は通る。コーディング試験やペーパーテストも通る。面接も現場の技術者が担当するものであればわりと通る。しかもわりと好印象で。
でも人事部門やマネージャークラスが登場する面接を通過できたことは一度もない。
・水:麺つゆ 4:1
と書かれていた場合、
・水 400cc
・麺つゆ 100cc
で500ccのつゆができるわけです。
しかし、上記の割合で、二人分の麺の掛けつゆ合計600ccを作るとなった場合、
どうしたらよいのか分からないらしい。
・水:麺つゆ 4:1
・水 480cc=600ccx4/5
・麺つゆ 120cc=600ccx1/5
若しくは、
・1.2=600cc/500cc
・水 480cc=400ccx1.2
・麺つゆ 120cc=100ccx1.2
(実際には麺つゆの種類にもよるけど、ちょっとしょっぱいかもしれない)
まさか「あなたどこの大学出たの?」とも聞けないし、困ってしまった。
理系以外の学科を出た人は無理なのかな、理系でも無理ってことある?
関係のない人にとってはどうでも良い事でしたね、すいませんでした。
最近はてブで何見てもこれAIでしょとかChatGPTっぽいとかAIスロップ乙みたいなブコメつけてるやつ多すぎない?
いやわかるよ。実際AIが書いた文章増えてるのは事実だし、見分けがつきにくくなってるのもわかる。でもさ、それ指摘して何がしたいの?
内容に対して何も言えないからAIでしょって言ってるだけじゃん。それってつまり俺は中身を読んでませんの自己紹介なんだよ。
仮にAIで書いてたとして、だから何? 内容が間違ってるなら間違いを指摘すればいい。論理がおかしいならそこを突けばいい。AIっぽいは反論じゃない。感想ですらない。ただのレッテル貼り。
しかもこの手のやつ、判定精度がガバガバなんだよな。ちょっと文章が整ってるだけでAI、箇条書き使ったらAI、丁寧語で書いたらAI。お前の中の人間の文章力の基準どこにあるんだよ。
ちょっと落ち着いて考えてほしいんだけど、お前が自分で書いたと思ってる文章、本当にゼロから自分の頭だけで生み出したか?
そもそもお前が日常的に使ってるサービス自体が集合知の塊だろ。Wikipediaは世界中の人間が書いた知識の集積だし、Google検索は無数のウェブページをクロールしてランク付けしてるだけだ。Google Mapのルート案内だって他のドライバーの走行データの集合体だし、はてブのホッテントリだってユーザーのブックマーク行動を集約したものだ。お前はその集合知にどっぷり浸かりながら生活してきたくせに、AIが同じことをやった途端に不正みたいな顔するのか。
翻訳だってそう。英語の記事をDeepLに突っ込んで日本語で紹介するブログ、昔から山ほどあったけど誰も機械翻訳だから価値ないとか言ってなかった。Excelの関数も手打ちしてないし、検索候補のサジェストだって他人の検索行動の集約だ。俺たちはずっと他人の知識と行動の集合体を道具として使ってきた。AIはそのレイヤーが一段上がっただけで、本質的には何も変わってない。
でも人間が考えてないじゃんって言うやつ。何を書くか、どういう切り口にするか、どこを直すか。全部判断だろ。プロンプト書いてる時点で考えてるんだよ。包丁で切った料理とフードプロセッサーで切った料理で味変わるのか?
まさか人間が一文字ずつ苦しみながら書いたほうが偉いとか言い出すんじゃないだろうな。手書きのほうがあたたかみがある、みたいな。年賀状かよ。じゃあお前ブコメ打つとき予測変換も辞書も使うなよ。全部手書きで原稿用紙に書いてスキャンして投稿しろ。つか、スマホとインターネットも禁止な。
唯一問題があるとしたら、嘘が書いてあるとき。でもそれは人間が書いても同じ。AI生成かどうかは品質の指標じゃない。お前が読んで面白かったなら面白かったでいいし、有益だったなら有益でいい。書いたのが人間かAIかで、お前の中に生まれた感情が遡及的に無効になるわけないだろ。
内容で語れ。それができないならスターだけ押して帰れ。AIで書いたでしょ、お前のその一行こそAIに書かせたほうがまだマシな内容になるぞ。
先日、Togetterで「調整さん」に関する話題を見かけた。
調整さんの便利さに驚いた上司が同じような表をExcelで作って紙で回してきた、という話だった。
笑い話っぽく読める一方で、コメントには「会社では調整さんが禁止されている」という声もあり、少し考えさせられた。
調整さんはたしかに便利だ。
候補日を出して、参加者に○△×を入れてもらえば、飲み会やイベントの日程がすぐ決まる。
ただ、うちでも以前、職場の飲み会で使ったときに少し問題になったことがある。
若手の1人がある日を△にしていた。
上司がその日に○を付けたあと、しばらくすると若手の回答が△から○に変わっていた。
あとで聞いたら、本人は出れなくはないがあまり都合がよくなかったらしい。
でも、上司や先輩がみんな○にしているのを見て、
と思って変えたとのことだった。
誰かが圧をかけたわけではない。
でも、回答が全員に見えることで、結果的に忖度が起きてしまった。
という話が出た。
○△×だけとはいえ、
「この人、金曜はいつも空いてないんだ」
「この人だけ全部×なんだ」
のように、なんとなく予定や都合が見えてしまう。
でも、職場の飲み会、面談調整のような場面では、全員に回答が見える必要はあまりないと思う。
ただ、回答者同士まで見える必要があるかというと、かなり微妙だ。
日程調整で本当に必要なのは、みんなが互いの予定を見ることではなく、幹事が日程を決められることだと思う。
この件があってから、職場での飲み会調整では、回答者同士の回答を非公開にできるツールを使った方がいい、という結論になった。
飲み会の日程を決めるだけなのに、変な忖度や気まずさが生まれるのはもったいない。
日程調整ツールを選ぶときは、候補日を出せるかどうかだけでなく、
「他の人の回答が見えるのか」
も見た方がいいと思う。
よもやよもや!悩んで立ち止まるより、進め!心を燃やせ!結論から言う!営業が「向いてない」と感じてるなら、無理に続けるな!自分に合う土俵で戦え!俺は「数字と仕組みで評価される静かな職場」が大好きだ!逆に「声のデカさと飲み会で出世が決まる文化」は大嫌いだ!
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最後に
タイトルがもう自慢みたいで嫌なんだが、自慢じゃない。むしろ逆だ。
俺はずっと、自分の頭はどこか壊れてると思って生きてきた。だから検査を受けた。
結果が、132だった。
書く順番を間違えると全部嘘くさくなる気がするから、最初から書く。
俺は34歳、都内の中堅メーカーで営業企画みたいなことをしてる。
仕事ができないわけじゃない。ただ、できる時とできない時の差が異常にデカい。
企画書を書かせると上司が「お前これどこから出てきた発想だよ」と笑うようなアイデアが出る。
一方で、月末の経費精算でレシートの日付を3回連続で打ち間違える。会議の電話番号を聞き取れなくて聞き返す。「先週の議事録のあの件だけど」と言われて、議事録の存在ごと忘れてる。
20代の頃はそれを「ムラっ気」で済ませてきた。
30過ぎたら誤魔化しが効かなくなった。
去年、得意先への請求書を1ヶ月送り忘れて先方の経理を激怒させた。あれは凹んだ。普通こんなミスしないだろ、と自分で思った。
それで精神科に行った。
発達障害の検査をしたい、と言った。受付のお姉さんは、こういう客に慣れた感じで「では初診の予約から」と言った。
「いつから困ってます」「子供の頃の通知表は」「家族に同様の特性は」みたいなことを30分聞かれた。最後に「WAIS-IVを受けてみますか」と言われた。
WAIS-IV。ウェイス・フォー、と読む。世界で一番使われてる大人向けの知能検査だ。
発達障害そのものを判定する検査ではない。「あなたの頭の中の凸凹を見る」検査だ、と医者は説明した。
検査は2週間後に予約された。
費用は保険適用で自己負担1350円程度、と言われた。安い。Netflixの月額より安い。
検査当日のことを書く。
検査室は4畳半くらいの個室で、机を挟んで臨床心理士の女性と向かい合った。30代くらい。終始物腰が柔らかい。
机の上には、検査キットらしき木箱と、何種類もの冊子と、ストップウォッチ。あとティッシュ箱。なぜティッシュなのかは後でわかった。
「これから2時間ほど、いろんな課題をやってもらいます。途中で休憩できます。わからない問題は『わかりません』で大丈夫です。最後までできなくても大丈夫です」
心理士はそう言った。声がやけに優しい。たぶん、緊張してビビってる受検者を山ほど見てきた声だ。
俺は「果物です」と答えた。
「両方とも芸術作品で、人間が制作するもので、視覚を通して鑑賞される表現形式、という意味で似てます」
心理士の手が止まった。一瞬だけ。
これが後でわかったんだが、こういう問題には「採点基準」があって、抽象度の高い回答ほど点が高くつく。「果物」は1点、「植物」は2点、「自然界の生命体」は3点、みたいな構造らしい。
俺はたぶん全部の問題で、聞かれた瞬間に脳が勝手に最上位の抽象を引っ張り出した。これは後で結果を見て知ったことだ。本人としては「普通に答えた」だけだった。
次が「積木模様」。
赤と白に塗り分けられたサイコロみたいな積木が9個渡される。心理士が「この絵と同じ模様を作ってください」と図形を提示する。タイマーが鳴る。
俺は途中で「あ、これ全部の積木の側面パターンが2種類しかないから、必要な面さえ向ければいい」と気づいた。それからは、図形を見た瞬間に必要な「面」だけ脳内で先にレイアウトして、積木は後から面を合わせるだけになった。
心理士のストップウォッチが、何回か0.5秒くらいで止まった。
俺はその時、自分が褒められてるのか変な目で見られてるのかわからなかった。
そのあと「数唱」というのが来た。
3-7-2。簡単。
8-4-9-1-7-3-2。…7個までは行けた。
「次は、逆の順番で言ってください」
9-6-2-4-8-3-1。逆順。…これが、できなかった。
途中で「あれ、4の前なんだっけ」となって脳がフリーズした。同じ問題を3問続けて落とした。心理士が「次の課題に行きますね」と言った。声色は変わらなかったけど、俺はその瞬間「あ、ここは俺の苦手領域だ」と直感した。
「符号」というのが来た。
記号と数字の対応表が上にあって、下にランダムに並んだ数字の下に、対応する記号を書き写していく。120秒。
これも、できなかった。
正確には、できたけど、遅かった。
俺は5番目くらいで「対応表を覚えれば見なくて済む」と思って、対応表を一回見て覚えようとした。覚えきる前にタイマーがガンガン進む。焦って書き写しに戻る。書き写しはできるけど、心が折れてるから手が震える。震えるからケアレスミスが出る。
終わった時、心理士が「お疲れ様でした」と言った。俺は「すいません、これ全然できなかった」と言った。心理士は微笑んで「皆さんそうです」とだけ言った。
休憩を10分挟んで、後半。
4×4くらいのマス目に、ある法則で図形が並んでて、空白の1マスに入る図形を6択から選ぶ。IQテストでよくあるあれだ。
楽しかったというのは語弊がある。脳の中で、何か正しい場所に正しい部品がカチッとハマる感覚があった。プラモデルで一番小さい部品が、迷ってた手のひらの上から正しい場所に吸い込まれる、あの感覚。
全問、考える前に答えが見えていた。
「『遵守』という言葉の意味を説明してください」「日本の首都はどこですか」「人はなぜ法律を守るんでしょうか」
こういうやつ。これも口が勝手に動いた。
特に「理解」の問題は、俺の中で勝手に映画の脚本みたいなのが回り始めて、「法律を守るのは社会契約の維持に必要で、契約を破ることのコストが個人の利益を上回る設計になってるから」みたいなことを言った。心理士が「ありがとうございます」とだけ言ってメモを取った。
検査が終わった時、心理士は「お疲れ様でした、結果は2週間後にドクターから説明があります」と言って、ティッシュ箱から1枚抜いて俺に渡した。
俺は何も泣いてなかった。ただ、汗が顎から落ちる寸前だった。
2週間後、診察室で結果を聞いた。
医者は紙を1枚机に置いた。レーダーチャートがあって、4本の棒グラフがあって、数字が並んでた。
自覚、なかった。
「ない、です」と答えた。
医者は紙を俺の方に向けた。
「これね、VCIとPRIだけ見ると上位0.3%です。MENSAの基準は楽勝で超えてます。でもね、ワーキングメモリと処理速度が、ほぼ平均ど真ん中。この差が、43ポイントある。これはかなり大きい凸凹です」
「あなたが感じてた『仕事ができない』は、本当の意味では『できない』じゃないです。あなたの言語理解と知覚推理が高すぎて、ワーキングメモリと処理速度が、相対的に追いついてない。本人の中で常に『俺の他の能力が、俺の足を引っ張ってる』状態になってる。これはね、しんどいですよ」
俺は医者の言葉を聞きながら、顔の筋肉が固まってくのを感じた。
「自慢ですね、なんかすいません」と俺は言った。
医者は笑った。
「自慢じゃないですよ。自慢じゃない。あなた、たぶん『自分は変だ』って思って生きてきたでしょ。変じゃないんです。ただ、社会の平均的な仕組みが、あなたみたいなプロファイルの人に最適化されてないだけ」
検査結果を聞いた帰りの電車で、俺は新宿駅から自宅最寄りまでの30分間、ずっと自分の人生を再生してた。
小学校の時、全教科の平均点が異常に高いのに、夏休みの宿題のドリルを毎年8月31日にやってた俺。
中学の時、数学の応用問題は10秒で解けるのに、計算問題で連続して符号ミスをして100点を取れなかった俺。
高校の時、現代文が偏差値75あるのに英単語の暗記がどうしても回らなくて、英語は60を切ってた俺。
大学の時、卒論で教授に「お前の文章は構造がきれい」と褒められたのに、卒業要件の単位を1個落としかけて留年スレスレだった俺。
全部、つながってた。
違った。
俺の頭の中には、競走馬みたいに速い領域と、自転車を後ろ向きに漕ぐみたいな領域が、同居してた。
速い方が「自分の標準」だと思って生きてきたから、遅い方の自分が出てくると「なんで俺、こんなこともできないんだ」と毎回殴られた。
殴ってたのは他人じゃなくて、俺自身の中の、速い方の俺だった。
これが、しんどかった理由だ。
自分の中の優秀な方の自分が、自分の中の平均的な方の自分を、毎日殴り続けてた。
たとえ話を、もう一個書かせてくれ。
俺の頭は、エンジンが2000ccのスポーツカーに、軽自動車のタイヤが付いてる状態だった。
エンジンは喜んで吹け上がる。アクセルを踏めばすぐ100キロ出る。
でもタイヤが軽自動車だから、コーナーで踏ん張れない。雨が降ると滑る。長時間走ると焼ける。
ドライバー(俺)は、エンジンの音を聞いて「俺の車は走れる」と思って毎回踏み込む。
そしてコーナーで毎回横に飛んでいく。
何回も飛んだ。何回も「自分の運転が下手だから飛ぶんだ」と思って、運転テクの本を買って勉強した。
違った。タイヤが弱かっただけだった。
コーナーでは諦めて減速する。直線で全部取り返す。それでいい、と医者に言われた。
これは「障害があった」って話じゃない。
俺のWMI(99)とPSI(92)は、世間的には完全に「平均」だ。一般人と同じ。
ただ、俺の他のスペックが上振れすぎて、平均的な部分が「機能不全」に見えるレベルで足を引っ張ってた、というだけだ。
むしろ、平均的な機能を平均的なまま使ってる人のほうが、人生は楽だと思う。
レーダーチャートの紙の右下に、心理士の手書きで一文だけメモが入ってた。
「ご自身の得意な領域を活かしつつ、苦手な領域は外部ツールやサポートで補うことを推奨します」
外部ツール。
俺はこの3文字に、たぶん30秒くらい目が止まった。
「俺の足りない部分は、俺自身で頑張って補わなきゃいけない」と思って34年生きてきた。
違った。
外で補っていい、と国家資格を持った人が文書で公認してくれた。
IQが132だったことより、「Excelに任せていい」「カレンダーアプリに任せていい」「同僚の力を借りていい」と、医療として公式に許可されたこと。これが効いた。
検査の翌週から、俺は会社のメールに自動振り分けルールを20個追加した。
会議は全部録音するようにして、議事録は文字起こしAIに任せた。
請求書は経理に「月末3営業日前にリマインドしてください」と頭を下げて頼んだ。
ミスが、減った。
劇的に減った。当たり前だ。タイヤを4本とも履き替えたんだから。
そして、減ったぶんのリソースで、得意な企画の方をもっと深く考えるようになった。
今期、俺の課の売上が部内トップになった。たぶん、IQ132の本領が、初めて発揮された期だ。
俺と同じように「自分はムラがある」「できる時とできない時の差が大きい」「子供の頃から自分のどこかが壊れてると思ってきた」って人に、たぶんWAIS-IVは効く。
発達障害かどうかを白黒つけるためじゃない。
自分の中の「速い俺」と「遅い俺」を、他人事として眺める視点をくれるから、効く。
受けてから2週間で結果が出る。
精神科に行く勇気が要るのは知ってる。俺も予約電話を3回かけ直した。
それでも、行ったほうがいい。
「自分が自分を殴ってる」状態で生きてる人、世の中に俺が思ってた10倍はいる気がする。
俺はもう、自分を殴ってない。
速い俺と遅い俺、両方が同じ車に乗ってる。それでいい。
タイヤを履き替えれば、そのスポーツカーは、ちゃんと走るから。
追記。
「IQ132で会社員してるの、もったいなくね?」って言われそうなんで先回りして書く。
全検査IQ132って、たぶん同年代の同期100人いたら2〜3人いる程度の数値だ。
珍しくない。普通に会社にいる。あなたの隣の同僚かもしれない。
測らないまま生きていける人は測らなくていい。
「何を考えているかわからない」「常識が通じない」「忍耐力がない」「甘えている」と、従来の会社文化に合わない異質な新卒として叩かれた。
「競争心がない」「飲み会に不参加」「甘えている」「すぐ辞める」など、協調性・忍耐力・社会性が低い新卒として叩かれた。
ゆとり批判を引き継ぎつつ、「出世欲がない」「省エネ志向」「失敗を避ける」「すぐ辞める」といった、野心や我慢が不足した新卒として叩かれた。
「スマホ完結で育ちPC操作が弱い」「ExcelやWordの基礎でつまずく」「タイパ重視で会社に馴染まない」と、業務スキル不足で叩かれた。
「BeRealで勤務中の写真を上げる」「画面や書類が映り込み顧客情報・職場情報を漏らす」「位置情報で勤務先が特定される」と、情報セキュリティ意識の低さで今まさに叩かれている。
他の叩かれを知りたい。