自治体がそれぞれ独自に作成した約200万文字の外字が、標準化により約7万文字へと整理が進む。一方、氏名が「●」に置き換わる問題や外字は消えていない。今回の特集では、行政事務標準文字に続く文字を巡る100年に及ぶ歴史と、国際標準化への課題と展望を追う。第1回は、外字が事務処理の障害となった東日本大震災を転機に、文字の標準化が新たな段階に入った経緯を解説する。 「証明書や発送する郵送物などに用いる文字が今までと違ったデザインになる場合があります」。デジタル庁や自治体がこうした内容のお知らせをホームページに載せている。 氏名などの漢字の文字は「字形」と呼ばれるデザインの範囲内で変わる場合がある。部首の大きさや曲げはねの違い、一部の長さの違いといったものだ。ただし、画数の違いがある「字体」と呼ばれる骨組みは変わらない。また戸籍は従来の文字を保持し続ける。

